チクタク食卓。
日常を愛する。
わくわくすることや、どきどきすることや、とびきりの変化や、
そういったことに惹かれることも多いけど、
それと同じくらい、日常の普通の平凡な暮らしが愛おしくなるときがある。
家族と一緒いるだけで、あぁ、私はなんて幸せ者なんだろう、と満たされる。
私は家事が得意ではないけど、
ときどき、ずっと家のことばかりやっていたいときがある。
今日、なぜか、突然、そのモードになった。
そんなときに、いつも引っ張り出してくる本がある。
高山なおみさんの「チクタク食卓」。
高山なおみさんは「日々ごはん」が有名だけど、私はこちらのほうが、よく手にとります。
結婚したばかりのとき、献立ってどう立てればいいのか、何をどう作ればいいのか、さっぱりわからなくて、この本を買った。
他のどの料理本よりも、いちばん見ているだろう。
この本を見ていると、
完璧じゃなくていいんだな、
食べたいものを作りたいな、
簡単なものでいいんだな、
ゆっくり料理したいな、
たまには手の込んだものも作りたいな、
なんて、思えてくる。
毎日の、続いてく日々の、断片。
また、少し、家に引きこもって、うっとりとすごいたい。